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「J列-21番 コーラ」

生まれてはじめて好きなひとと行ったデートは映画だった。彼は大きいサイズのポップコーンを買ってくれて、ふたりで一緒にそれを食べながら映画を観た。確か、人類が滅亡してしまった地球にひとり生き残った主人公が奮闘するハリウッド映画で、わたしはすこし泣いた気がする。静かなエンドロールが流れるなかでその余韻に浸りきって、すっかり隣に座るひとの存在を忘れていた。ぼんやりと劇場が明るくなってふと横を向いたとき、余...

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いつかのゆめ

僕と彼女が出会った日のことはよく覚えている。16年前の今日、14時15分。天気は快晴だった。小さくて、触ったら壊れてしまいそうな彼女を抱えたひとは、僕に言った。「この子はお前のためにつくられたロボットだよ。大切に大切に、育てておくれ。」僕は彼女から目を離せなかった。大切に、育てる。必死に頷いた。それから月日は過ぎた。しあわせな日々だったと思う。彼女の笑顔を見ると心があたたかくなったし、彼女が泣いていると...

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