記事一覧

いびつな写真【連作】

もしかしてあの日が最後だったのか 柔らかすぎる夏のはじまりゆらゆらと世界に溶けてくひとびとの吐き出す空気をずっと見ていた憧れた夢は叶えちゃだめだって夜空の星がささやいている今何を考えてますか見てますか笑ってますか幸せですか?ピースしてウインクをして歯を見せてわたしがわたしでなくなっていく切り取られた美しさなんていらないとあの子は写真を撮るのをやめた「ここからはひとりで行くね じゃあまたね いつか笑っ...

続きを読む

笑い話になりますように

母親を何度も刺した脳内でカーネーションの色を選んだ空を見て泣いちゃう君がつまんない大人になるのを見てみたかった金曜日だから君との思い出の燃えるものだけ捨てておきますつらいときいつも聴いてたこの曲は彼の十八番でいまは聴けない友達と登った山で「ごめんね」と言われ1人で降りるパターン太陽に向かって歩いてきてねって言われたせいで私は迷子求めない触れない持たない感じない見ない言わないだから死なないもう殺す お...

続きを読む

世界平和が訪れるまで

「海なんてぼくは知りたくなかった」とカエルは井戸に帰宅しましたカップ麺にお湯を注いで待ちましょう 世界平和が訪れるまで通勤に使うダチョウが逃げちゃって仕方ないからラクダを買ったけんかしたあとはじゃんけんする決まり パーであいこになったら握手簡単にゆらぐ自分でありたくて一人称はひとつにしない傷ついたわたしに優しい人がいて痛いの痛いのこの指とまれ泣き顔は見せてやらない 最後まで背中のばして前向いて立つ嘘...

続きを読む

ネネネうた まとめ2

また夏が来てしまったと思うのは忘れられない景色を見たから一瞬の光を忘れないように まぶたの裏を彩るようにプリクラがまだ嘘つきじゃない頃に高校生でいられてよかった待ち合わせ10分前にはつくような人とばっかり恋をしているアスファルトに咲く花なんて多すぎていくら泣いても強くなれないあのひとの泣き顔ばかり思い出す 外は静かな雨が降ってたいまのこの気持ちを恋と呼べるならそういうことにしてもいいけど友達の友達くら...

続きを読む