記事一覧

いびつな写真【連作】



もしかしてあの日が最後だったのか 柔らかすぎる夏のはじまり

ゆらゆらと世界に溶けてくひとびとの吐き出す空気をずっと見ていた

憧れた夢は叶えちゃだめだって夜空の星がささやいている

今何を考えてますか見てますか笑ってますか幸せですか?

ピースしてウインクをして歯を見せてわたしがわたしでなくなっていく

切り取られた美しさなんていらないとあの子は写真を撮るのをやめた

「ここからはひとりで行くね じゃあまたね いつか笑って逢えたらいいね」

ひとりでも生きていけるよなんて嘘つかせてごめん、ごめん、ごめんね

左手の傷跡なんかに目もくれずわたしは自分の話をしてる

痛いのはこわかったけどどうしても覚えていたくて傷をつくった

真っ青な空から何かが落ちてくる(泣かない)ずっとあの子は眩しい

さよならが言えないままでごめんねもありがとうさえも言えないままで

後悔や残念なんて簡単な言葉でくくるな いきができない

塗りつぶす作業はとても簡単でみるみるあなたは消えてく(いやだ)

水色の日々を上手に忘れてく 変わらないものなんてなかった

もう二度と一緒に年をとることはできないあの子の誕生日が来る

ほら今はうつむくときじゃないよって声が聞こえた きれいな空だ

思い出の数があまりに多すぎてわたしはひとりでまだ走れない

夕焼けがぼんやりにじんでかすれてて涙が出てるとやっと気づいた

ほんとうの答えは二度とわからない あなたのことを歌ってもいい?








スポンサーサイト

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: タイトルなし

ざきこさん〜〜!コメントありがとうございます。
はじめての連作でひとつのことをテーマに詠んでみました。
決意が根本にある、という言葉とても嬉しかったです…。
ぜひ、これからもよろしくお願いします!

コメントの投稿

非公開コメント